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山小屋のオフシーズン、2023年最初のブログは奈良の冬の情報をお届けします。

冬の奈良といえば!若草山の山焼き。
新型コロナウイルスによる中止や規模縮小を経て3年ぶりの通常開催となった奈良の伝統行事・若草山の山焼き。そもそも山焼きとは、病害虫を駆除して灰を肥料にするという農業のメリットを重視した目的もあり、新緑やススキで有名な曽爾高原(個人的には新緑の風景が好き)も、冬に山焼きをすることでススキの芽生えが良くなるとか。ただ、若草山の場合は自然の意味合い以外にも、東大寺と興福寺の確執を収めるために始まったとか、若草山山頂にある鷲塚古墳の霊魂を鎮めるための祭礼だとか説は様々ですが、様々な意味合いがあるそうです。

3年ぶりの入場制限の無い通常開催ということで奈良公園まで行ってみたい気持ちもありつつ、時間の都合上断念、待機したのは平城宮跡歴史公園。奈良中心街まで近づいてしまうと建物が壁になり、若草山は以外と見えないのでここ平城宮跡公園は穴場スポット。花火開始に間に合いました。

冬の澄んだ空の花火もなかなか!と言いたいところですが、今日は雪空であまり映えませんでした。そして花火終了と同時に本格的に点火なのですが・・・待てども待てども燃え広がらない。当日は朝から雪が降ったりやんだりの連続で、くすぶっている様子は遠目でも分かるものの、約33ヘクタールの草地の約1割しか燃え広がらなかったそうです。

(理想)

                     (奈良観光公式サイトより画像を拝借)
本来ならこのように山全体に炎が燃え広がるのですが、、って実は、よく観光パンフレットで使用される花火と山焼きのコラボ写真は合成で、花火が終了後本格的に点火が始まります。

奈良公園周辺に集まった17万人もの観客には物足らない山焼きでしたが、3年ぶりに従来通りの行事が開催できるというのは気持ちが明るく前向きになります。コロナに翻弄された3年間でしたが、今年こそは(毎年言ってるような気がしますが)従来どおりの夏が来て、できれば天候にも恵まれ、多くの人が登山を楽しみ山小屋様にとっても嬉しいシーズンでありますように。今年もインクノットをどうぞよろしくお願いいたします。

PS 不完全燃焼の山焼きでしたので、来月は同じく奈良公園で開催されるイルミネーションイベントをお届け予定です。お楽しみに。