3月といえばひな祭り。我が家には縁が無いので奈良の近場でひな祭りの雰囲気を味わってみようかと、
依水園のひな祭りに行ってきました。
奈良の有名な東大寺と興福寺との間に位置しながらもメイン通りから少し奥まった場所に位置する依水園。
普通の観光客はまず知らないどころか、奈良在住歴35年の私が東大寺前のインフォメーションでスタッフに道を聞く(まるで観光客気分)も、珍しい所探してるんだな、って反応をされる。
奈良らしい静かな雰囲気を味わえる依水園。前園・後園の二つの庭園からなる依水園は奈良を代表する池泉回遊式庭園。その主屋内で期間限定でひな祭りイベントが行われました。
ひな飾りといえば、人形さんたちが雛壇に行儀よく前を向いて座るイメージですが、ここのひな人形はいまにも動きそうなひな人形たち。

「曲水の宴」
曲水の宴とは、出席者が流れのそばに座り、上流から流れてくる盃が自分の前を通り過ぎるまでに和歌などを詠み、盃のお酒を飲んで次へ流すという風流な遊びです。
ひな人形といえば3人の仕丁が「泣き」「笑い」「怒り」と異なる表情をしている以外は皆同じような表情だと思っていましたが(実は微妙に違うのでしょうか・・我が家に無いので確認できず)ここのひな人形は表情、皺、髪の毛の色、歯の色までまるで生きているかのように細かく細工されてました。眺めるだけで楽しい気分になれます。

他にも子どもの姿の雛人形「稚児雛」など、珍しいお雛様が公開されます。

ひな人形目当てに訪れたのですが、依水園の庭は予想以上でした。

前回のブログで不完全燃焼だった山焼きも、無事焼き直したのが伺えます。文字通りのハゲ山で花も紅葉も雪もない、一年のうちでは最も「映えない」風景ですがこの日常の風景もまた良し。季節ごとに違った表情を見せる依水園はまた訪れてみたいです。